ロゴ案・提出前に残すべき証拠【FAQ完全版】
要点ブロック
ロゴ案やデザイン案を提出する前に、そのデータが「いつ存在していたか」を示す記録を残しておくと、後から「自分が先に作った」と示す根拠のひとつになります。
方法のひとつがタイムスタンプで、ファイルをメールに添付するだけで、第三者が認定した時刻を記録に残せるサービスがあります。
登録不要・月5ファイルまで無料で試せるものもあるため、まずは提出前の1ファイルから始めてみる価値があります。
この記事では、次のような疑問にQ&A形式でお答えします。
- そもそも「提出前の証拠」とは何を指すのか
- なぜ提出・納品の後ではなく「前」に残す必要があるのか
- 実務で無理なく続けられる方法はあるか
制作会社やデザイン事務所のディレクター・デザイナーの方が、現場で使えるかどうかを判断できる情報をまとめました。
基礎の疑問――「提出前の証拠」とは何か
Q1. ロゴ案の「提出前の証拠」とは、具体的に何を指しますか?
A. 「提出前の証拠」とは、あるデザインデータが特定の日時に存在していたことを示す記録のことです。
たとえばロゴのAIファイルやPDFについて、「この日付にこのファイルが存在した」と第三者が証明できる形で残しておくと、後から先後関係の確認が必要になったときに参照できます。
自社のファイルサーバに保存されているだけでは「自分で日時を変更できる」と思われる可能性があります。一方、第三者が関与する形で時刻を記録した証跡は、それよりも客観的な根拠として機能しやすいと言われています(ただし法的な有効性は状況によって異なります)。
Q2. なぜ「提出後」ではなく「提出前」に残す必要があるのですか?
A. 「提出した時点より前に作っていた」という事実を示したいなら、提出よりも前の日時が記録されていなければ意味がないからです。
提出後にタイムスタンプを押しても、記録される日時は「提出後」になってしまいます。トラブルが起きてから慌てて証拠を作ろうとしても、すでに間に合わない状態になります。
残すタイミングの目安:
| タイミング | 残せる根拠の範囲 |
|---|---|
| 社内確認が終わり、提出直前 | 「提出時点より前に存在した」ことを示せる |
| 提出後・納品後 | 「納品より前」の証拠にはならない |
| トラブル発生後 | 事後の作成と区別がつかない |
だからこそ、「出す前に押す」という習慣が重要になります。
Q3. タイムスタンプとは何ですか?どう機能するのですか?
A. タイムスタンプとは、あるデータが特定の日時に存在したことを第三者が証明する電子的な証跡です。
ファイルの内容に基づいて計算された固有の「指紋」(ハッシュ値)と、時刻情報を組み合わせて記録します。ファイルの中身が1バイトでも変わると指紋が変わるため、「その日時にその内容のファイルが存在した」ことを後から確認できます。
stii が利用する仕組みは総務大臣認定に基づく時刻認証であり、自社で勝手に時刻を付けているものではありません。国の認定制度に基づく第三者の時刻として記録される点が、社内サーバのタイムスタンプとの大きな違いです。
実務の疑問――どう使うか・どんな場面で役立つか
Q4. 具体的にどんなトラブルのときに役立ちますか?
A. デザイン・制作現場でよく聞かれるシナリオとして、次のような場面が挙げられます。
-
納品後にクライアントから「このデザインは他所からパクった」と言われた
→ 提出前のタイムスタンプがあれば、「この日時にこのデータが存在した」という記録を示せます。 -
提案したロゴ案に似たデザインが、後日クライアントの別プロジェクトで使われた
→ どちらが先に存在したかを示す手がかりになります。 -
競合他社のロゴと似ていると指摘され、先後関係の確認が必要になった
→ 自社の制作日時を客観的に示す記録があると、説明の根拠のひとつになります。 -
フリーランスへの外注作業と自社制作の境界線でトラブルが起きた
→ 「この時点で社内にこの案が存在した」という記録が、社内外の先後関係の整理に使えます。
いずれも「絶対に解決できる」と言い切れるものではありませんが、記録がある状態とない状態では、説明できることの量が変わります。
Q5. どんなファイル形式に対応していますか?ロゴ制作でよく使うファイルは使えますか?
A. stii は特定のファイル形式を限定していません。メールに添付できるファイルであれば基本的に利用できます。
ロゴ・デザイン制作でよく使われる形式の例:
- AI(Adobe Illustrator)
- PNG / JPEG(提案書・納品物)
- PSD(Photoshop)
- ZIP(複数ファイルをまとめて添付)
ZIPでまとめると、複数のデータを1回の操作でタイムスタンプ付きで記録できます。提案書一式をまとめて送る場合に便利です。
Q6. 実務の流れに組み込むとしたら、どんな手順になりますか?
A. 操作は非常にシンプルです。ツールのインストールや事前登録は不要です。
基本的な手順(3ステップ):
- 提出・納品するデータを通常どおり完成させる
- そのファイルをstii の専用メールアドレス宛てに添付して送信する
- タイムスタンプが付与された証跡がメールで返信される
提出作業の「直前の1アクション」として組み込めます。新しいツールを覚えたり、フローを大きく変えたりする必要はありません。
チームで運用する場合の例:
| 場面 | タイミング |
|---|---|
| クライアント提案前 | 提案書PDF・ロゴ案AIを送信 |
| 最終納品前 | 納品物一式をZIPで送信 |
| 複数案を提示する前 | 各案ファイルをまとめて送信 |
チーム共有のメールアカウントから送ることで、組織として記録を管理することもできます。
Q7. 「社内で日付入りのファイルを保存している」では不十分ですか?
A. 完全に不十分とは言えませんが、第三者の目線では「自分で日時を変更できる記録」という見方をされることがあります。
社内サーバのファイル更新日時やメタデータは、管理者権限があれば変更できてしまうため、それだけでは客観性が問われる場合があります。
一方、総務大臣認定に基づく第三者の時刻認証は、自社が関与できない外部の仕組みで時刻を記録します。「自分で作った記録」ではなく「第三者が関与した記録」という点で、社内保存との性質の違いがあります。
社内保存を否定するわけではありませんが、重要な案件については両方を組み合わせておくと、より説明のしやすい状態になります。
stii についての疑問――料金・認定・使いやすさ
Q8. 料金はいくらですか?無料で使えますか?
A. stii は月5ファイルまで無料で利用できます。有料プランへの登録を求められることなく始められます。
| プラン | 月額 | 送信可能ファイル数 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 月5ファイル |
| 有料プラン | プランによる | 月15ファイル以上 |
まずは提出前の1〜2ファイルから試してみて、実務に合うかどうかを確かめてからでも遅くありません。
Q9. 「総務大臣認定」とは何ですか?なぜ重要なのですか?
A. 総務大臣認定とは、時刻認証業務が国の定める基準を満たしていることを総務省が認定した制度です。
stii が付与するタイムスタンプは、この総務大臣認定に基づく時刻認証局の時刻を使用しています。つまり「stii 自身が勝手に時刻を決めている」のではなく、国の認定を受けた第三者の時刻が記録される仕組みです。
この第三者性が、社内で付けたタイムスタンプと大きく異なる点です。法的な有効性を断言することはできませんが、「客観的な時刻の根拠」として説明しやすい記録になります。
Q10. 登録や設定は必要ですか?スマートフォンからも使えますか?
A. アカウント登録・アプリのインストール・専用ソフトの設定はいずれも不要です。
利用条件の概要:
- 必要なもの:メールを送れる環境(PC・スマートフォン問わず)
- 操作:専用メールアドレスにファイルを添付して送るだけ
- スマートフォン:対応(メールアプリから操作可能)
外出先で「今すぐ証拠を残したい」という場面でも、スマートフォンからそのまま利用できます。
まずは1ファイルから試してみませんか
ロゴ案やデザイン案を提出する前に「いつ存在していたか」を示す記録を残しておくことは、制作会社にとって小さいようで大切な習慣です。
トラブルが起きてから「残しておけばよかった」と感じるより、提出前の1アクションとして組み込んでおくほうが、チームにとっても安心感につながります。
stii は登録不要・メール添付だけで使えて、月5ファイルまで無料です。次にロゴ案や提案書を提出するタイミングで、一度試してみてください。
本記事は情報提供を目的としており、法的なアドバイスを行うものではありません。タイムスタンプの証拠としての有効性は、状況や判断者によって異なります。





