要点まとめ
特許を出願すると技術内容が公開されるため、出願を迷う場面は多い。
しかし「出願しない=安全」ではなく、他社に先に権利化された場合に対抗できる証拠がなければ事業継続が脅かされる。
特許出願前の証拠保全として「その時点で技術を実施・準備していた」ことを客観的に示す記録を残すことが、リスクを最小化する現実的な手段だ。
こう思っていませんか?——誤解の入り口
「うちの技術は企業秘密だから、特許を取るつもりはない。でも他社に同じ技術で特許を取られたらどうなるんだろう……」
中小製造業やスタートアップの現場では、こうした不安を抱えながらも「とりあえず社内で管理しているから大丈夫だろう」と証拠保全を後回しにするケースが少なくありません。
しかし、その判断の裏にはよくある誤解が潜んでいます。気づかないまま放置すると、いざ他社から特許侵害を指摘されたとき、反論できる手札がゼロという最悪の事態を招きます。
よくある誤解
誤解① 「特許を取らなければ、技術は公開されないから安全だ」
誤解の実態
出願しない技術は確かに公開されません。だから「秘密にすれば守られる」と考えがちです。
実際は
秘密のまま保有しているだけでは、第三者が同じ技術を独自に開発して特許出願した場合、後から「先に使っていた」と主張しても証明できません。特許庁は出願書類を審査するのであって、あなたの社内記録を見に来てはくれないのです。
正しい対処
技術が完成・着手した時点で、日付付きの客観的証拠を残しておく。これが先使用権(特許法第79条)の主張につながります。
誤解② 「先使用権があれば、出願しなくても守られる」
誤解の実態
「先使用権という制度があるから、後で証拠さえ出せばOK」と楽観視するケースがあります。
実際は
先使用権は「その時点で事業として実施していた、または準備していた」ことを自ら立証する責任が主張する側にあります。
社内で「ずっとやっていた」と言うだけでは認められません。裁判例でも証拠不足から先使用権が否定されたケースは複数あります。
正しい対処
開発日誌・設計図・実験データなどに加え、第三者性のある時刻証明を組み合わせることで、証拠の信頼性を高める。
事後に作成した疑いをかけられないための仕組みが不可欠です。
誤解③ 「証拠保全は費用・手間がかかるから、大企業がやること」
誤解の実態
「タイムスタンプ?専用システムを導入しなきゃいけないんでしょ?うちには無理」という声をよく聞きます。
実際は
従来は専用ソフトのインストール・設定・操作習得が必要でしたが、現在はメールに添付するだけで認証タイムスタンプを取得できるサービスが存在します。
月5ファイルは無料から始められるため、費用対効果の検証も低リスクで行えます。
正しい対処
日常の開発フローに「ファイルをメールで送る」一手間を加えるだけ。特別な教育も不要で、中小製造業やスタートアップでも今日から始められます。
誤解④ 「特許出願すれば証拠保全は不要だ」
誤解の実態
「どうせ出願するから、出願前の証拠なんて要らない」と考えるエンジニアは多いです。
実際は
特許出願から公開まで原則18ヶ月かかります。この間も技術開発は進み、出願範囲に含めなかったノウハウや改良技術が生まれます。
また、出願を検討中の技術を試作・実験している段階では「まだ出願前」という期間が必ず存在します。
出願前の開発過程の証拠は、出願の有無にかかわらず保全しておく意義があります。
正しい対処
出願を決めたものは出願する。出願しないと判断したノウハウ・出願中の技術の開発経緯、両方に対して証拠保全を行う二段構えが有効です。
正しく備えるには——先使用権と証拠保全の基本
先使用権(特許法第79条)とは、他社が特許権を取得した場合でも、特許出願前からその発明を国内で実施していた者が、一定の条件のもとで事業を継続できる権利をいう。
ただし、先使用権を主張・立証するには以下の条件を満たす証拠が求められます。
| 必要な証明事項 | 証拠の例 |
|---|---|
| ①技術の具体的内容 | 設計図・仕様書・実験ノート |
| ②実施または準備の事実 | 試作品・製造記録・調達履歴 |
| ③その時点の日付 | タイムスタンプ・公証・内容証明郵便 |
「①②はあるが③がない」というケースが最も多い落とし穴です。社内の記録は「後から作った可能性がある」と疑われる余地を残します。
第三者による時刻証明があれば、その疑いを排除する力が生まれます。
⚠️ タイムスタンプは証拠の一手段であり、先使用権が認められるかどうかは証拠全体の評価によります。重要な案件については弁理士・弁護士への相談を強くお勧めします。
stii での備え方——メール添付だけ、今日から始める証拠保全
stii タイムスタンプメールサービスは、証拠保全の「③日付の第三者証明」をもっとも手軽に実現するために設計されています。
stii の特長
- 操作はメール添付だけ — 専用ソフトのインストール不要。いつものメールクライアントからファイルを添付して送るだけ。
- 教育コストゼロ — マニュアルをゼロから読む必要なし。現場のエンジニアがすぐ使える。
- 月5ファイルまで無料 — まずはリスクなく試せる。有料プランは540円〜(税込)。
- アマノ(AMANO)認証 — stii が付与するタイムスタンプは、認定タイムスタンプ事業者「アマノ」のタイムスタンプをライセンスして提供。「自社で勝手に時刻を付けた」のではなく、第三者性のある時刻認証に基づいている点が特徴です。
証拠保全の手順(stii 利用時)
- 開発・実験・試作のデータや設計書をファイルにまとめる
- stii の指定アドレスにメールで添付して送信
- タイムスタンプが付与されたファイルが返送される
- 返送ファイルを社内で安全に保管する
特許出願1件にかかる費用は弁理士費用込みで数十万円〜、審査までに1〜3年を要することも珍しくありません。
一方、stii での証拠保全は1ファイル数百円・数分で完了します。「出願するかどうか決める前の段階」でも、今日すぐに動けるのが最大の強みです。
よくある質問
Q1. タイムスタンプさえあれば先使用権は必ず認められますか?
A. いいえ。タイムスタンプは「その時点でファイルが存在した」ことを示す証拠の一つですが、先使用権の成立には技術の具体的内容・実施の事実・事業規模など、複数の要素が総合的に判断されます。重要な案件は弁理士・弁護士にご相談ください。
Q2. どのようなファイル形式に対応していますか?
A. PDF・Word・Excel・CADデータ・画像ファイルなど、メールに添付できる形式であれば広く対応しています。詳細は stii の公式サービスページをご確認ください。
Q3. 無料プランと有料プランの違いは何ですか?
A. 無料プランは月5ファイルまでタイムスタンプを取得できます。それ以上のファイル数が必要な場合は540円〜の有料プランをご利用ください。プラン詳細はサービスページに記載しています。
今日から始める——月5ファイル無料で試す
誤解を正し、正しい証拠保全の第一歩を踏み出しましょう。
特許出願前の証拠は、作成した「その日」でしか取れません。後から遡ることは誰にもできないのです。
stii タイムスタンプメールサービスは、月5ファイルまで完全無料でお試しいただけます。
専用ソフトの導入も、社内への説明会も不要です。メールを一本送るだけで、今日この瞬間から証拠保全が始まります。
「出願するかどうかは後で決める。でも証拠だけは今日残す。」
この習慣が、将来の事業を守る最初の一手です。





